私に恋を教えてくれてありがとう【上】


「そらちゃん。
 
 お母さんはその箱を捨てられなかった。

 なぜかはその中に全部こめられてる。

 だから・・・・・」






母は淳一郎をベットの近くに寄せて言った。





「・・“そらと一緒にいることが出来るなら

 医者をやめても、痛くもかゆくもない”彼と

 一緒にそれを見てほしいの」



淳一郎はてのひらで顔をかくしながら呻いた。








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