私に恋を教えてくれてありがとう【上】
そらをよろしく、と囁き

母華子はとっておきの置き土産と

優しい香りを残して、

静かにドアを閉めて去っていった。






そらはまた お腹に手を当てながら、

彼に囁いたときの母と同じ

満足げな顔でにやっとし、

素敵な旦那様の頬に甘く唇をつけてみた。



そして……








< 169 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop