私に恋を教えてくれてありがとう【上】

今はどんな風采であろう。

……かなりの月日が経っている。


華子は、自分が宇宙のど真ん中に投げ出されたような

息苦しさ

行きつくあてのない、果てしない不安に襲われ

目の前がグルっと反転し

「……あっ……」


視界が傾くのをゆっくりと感じた。



「……!!!

 華子!?」



いきなり背後から大きな足音が聞こえて

華子はビクリとしたが、それは夫の祐樹であった。








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