私に恋を教えてくれてありがとう【上】
「生憎、子供たちもあなたに何もしなかったわね。
したといったら喧嘩だけかしらね。
顔を合わせては
“汚らわしい”って言われて……
肩身が狭かったことよね。
ざまあみなさい……。
私だけを愛することが出来なかった
当然の報いね……。
……やっぱりそうだわ!
誓いの言葉をかわさなかったのがいけなかったのね。
要因は神様っていうこと」
夫人はころころ笑った。
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