私に恋を教えてくれてありがとう【上】
5、公園
あの後メールを送り
帰りは淳一郎に車で送ってもらった。
そらは、泊めてもらうつもりだったが
もう家族と暮らすのはあとわずかなのだから
家に帰った方がいい
ということで、断られたのだ。
牧田夫人のことは話さなかった。
隠し事はしたくない。
淳一郎にすぐにでも相談したい気持ちはやまやまだ。
しかし、今回は簡単に相談しない方がいいのではと危(あや)ぶんだ。
この話を頭のいい淳一郎にして、
淡々と核心に辿りついてしまうのが怖かった。
それにまだ他の“可能性”があるのだ。
夫人は浮気と言っていたのだから・・・。
そらは家の前で降ろしてもらい
淳一郎の車を見送ったあと
家には入らず
風の冷たさに身を刺されながら
近くの公園に足を運んだ。
帰りは淳一郎に車で送ってもらった。
そらは、泊めてもらうつもりだったが
もう家族と暮らすのはあとわずかなのだから
家に帰った方がいい
ということで、断られたのだ。
牧田夫人のことは話さなかった。
隠し事はしたくない。
淳一郎にすぐにでも相談したい気持ちはやまやまだ。
しかし、今回は簡単に相談しない方がいいのではと危(あや)ぶんだ。
この話を頭のいい淳一郎にして、
淡々と核心に辿りついてしまうのが怖かった。
それにまだ他の“可能性”があるのだ。
夫人は浮気と言っていたのだから・・・。
そらは家の前で降ろしてもらい
淳一郎の車を見送ったあと
家には入らず
風の冷たさに身を刺されながら
近くの公園に足を運んだ。