私の思い出

(今すぐ会って話がしたい)


そう思った。



淋しそうな顔をしている私に気づいたのか、風子が私を連れて部屋を出た。


「どうしたの??」

有紗が言った。


「ちょっとトイレ。」



風子がごまかした。





廊下はひんやりと冷気が漂っていた。






「今、彼のこと考えていたでしょ?」


「・・・うん。」


「やっぱり。でも夕食の時間には会えるんだからそれまで楽しく過ごそうよ!!」


「そうだね。風子、ありがとう。」





本当に風子には頼りっぱなしだ。

この性格なんとかしなきゃ。
< 16 / 47 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop