私の思い出
(今すぐ会って話がしたい)
そう思った。
淋しそうな顔をしている私に気づいたのか、風子が私を連れて部屋を出た。
「どうしたの??」
有紗が言った。
「ちょっとトイレ。」
風子がごまかした。
廊下はひんやりと冷気が漂っていた。
「今、彼のこと考えていたでしょ?」
「・・・うん。」
「やっぱり。でも夕食の時間には会えるんだからそれまで楽しく過ごそうよ!!」
「そうだね。風子、ありがとう。」
本当に風子には頼りっぱなしだ。
この性格なんとかしなきゃ。