わたしを愛して
プロローグ
姫という名の悪魔
バシッ……
体育館裏に乾いた音が響く。
『ったぁ…』
「華村〜あんたのせいで瑞穂が彼氏と別れたんだよ!!」
『そうだったんだ...知らなかったなーそれ。ごめんね』
知るわけねーだろ。しかも瑞穂とか誰?そいつ彼氏いたの?
「どうしてくれんの?」
『謝ったんだけど…』
どうもしねーよ、このブス。テメェのせいだろうが。
「それだけじゃ足りないんだよ」
バシッ……ドンッ……
今日はついていない。