ツンデレ的天然ちゃん かける バイト仲間の年上王子っ!
ようやくドアの前に辿り着く。
店の灯りが窓から四角く切りとられ、夜道を静かに照らしている。
まぁ、今のあたしにそれを気にする余裕なんてこれっぽっちも無いんだけど。
あたしは袖口で額の汗を拭い、勢い良くドアを開けた。
「…5分32秒遅刻と。
…よし、店長に報告しとくから。」
ニコッと恐ろしい程爽やかで、恐ろしい程カッコイイ笑顔があたしに降り注ぐ。
それを見た周りのお客さん(特に女性)からは、うっとりとしたため息が聞こえる。
それもそのはず。