ツンデレ的天然ちゃん かける バイト仲間の年上王子っ!
あたしがもっと素直なら
もっと可愛いかったら…
きっと成巳先輩に告白して、そして付き合ってたかも知れない。
なのに、
なのに…
「っ……」
しまった!
こらえきれずに、一粒の雫が制服のスカートに落ちた。
どうか、
どうか気付かないで…
あたし、今以上にウザい奴って思われちゃうから……
そんな願いも虚しく、成巳先輩は気付いたらしい。
あーあ…あたしの片思いも、きっとこれまでなのかな。
まぁ、そんな細かい事に気付く成巳先輩だったからこそあたしは好きになったんだ。
あたし、後悔ないから。
あなたに、少しの間だけでも恋を出来た事
きっときっと、幸せだったから…
ポスッ
…へっ?
あたしの頭にかかる心地よい重み。
「泣いてんじゃねーよ。」
成巳先輩の大きな手だった。