ツンデレ的天然ちゃん かける バイト仲間の年上王子っ!


「ったくもう最悪!

ふざけんなよ、クワガタ!」

「クワガタじゃない、桑原だよ。」

「いいんだって、あんなのどっちだって!」


はぁー、とこれまた深いふかーいため息をついたあたしの親友の薫。


薫は眼鏡をかけた大人しめの子で、このクラスで一番ロングヘアーの似合う、あたしが一番大好きな親友。

おまけに頭も良くて、スタイル、顔共にスペシャルな、とてつもなく罪な子なワケで…


「…もう。

自分が悪いって事認めた方がいいと思うけど?」

「かーおーりぃー、あたしが悪いんじゃないの、隣のクワガタが悪いの。

なのになんであたしが居残りなのよ!!」

再びため息をつく薫。


だから桑原だって

と小さく呟いた薫の声は、あたしの怒りが邪魔をして、聞き取れなかった

事にしておこう……




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