運命のレール
その日の夜、奈々は計画していた。



いつも通り、夕飯を食べ部屋に篭る。



時計が次の日に変わり、1時間経とうとしていた。
家はしーんとしていた。2人は寝たんだ。そう確信してから窓を開ける。


かばんに色々詰め込み、靴を履いて飛び出した。




家出



逃げた、逃げ続けた。
誰かに追われているかのように全速力で走り続けた。


あの家から出れたことが何より嬉しい!
私はこの時ばかり、幸せに満ちていた。まあ一瞬にして崩れるのだが…
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