運命のレール
でも現実そんなに甘くはない。
祐介の親は私が妊娠しているかもしれない事を知っていた。
祐介のお母さんが気付いていた。



祐介の両親は理解が早かった。


2人で決めたことなら最後まで責任持って頑張りなさい。
こう一言告げた。




それとは逆に奈々の両親は耳を傾けようとさえしなかった。





(自分で決めたことだからいいよね)



奈々はもう反対されても関係なかった。






2人の赤ちゃんは順調に成長していった。


エコー写真を見る度に、自分はお母さんなんだ!という自覚が芽生えていった。


つわりも体験した。
体が徐々に準備しているのが分かる。






あれは4ヶ月になった位のことだっただろうか。
祐介の様子がおかしくなったのは…。




彼はキャバクラのボーイをやっていたので朝帰りは当たり前だった。
仕事終わりに遊んで、お昼過ぎに帰る日もあった。





でもここ最近、帰らない日が何回かあった。
遊んでいるんだろう…私はあまり心配はしていなかった。
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