希望の光

これが現実

「お前また来たの?」

「いい加減来んなよ。」

「目障り。ウザイし。」


いつも通り朝。
いつも通りの教室。
そして、いつも通りのイジメ。

私は、精神的にも肉体的にもボロボロだった。

誰も助けてくれない。
皆、見て見ぬふりをしている。

誰か一人、支えてくれる人がいれば頑張れるのに…。
そんな人すらいない私が、惨めに思えた。


「いい加減来るのやめたら?」

「皆迷惑してるんだけど。」

「………。」


私は何も言い返さない。

イジメられるようになってから、学んだ事が一つある。
それは、言い返さない方が自分にとって一番いい方法だと言う事。

早く終われ。
そればかりを考えて、必死に耐えた。


「コイツ、いつも黙ってるよね。」

「何か言わないと面白くないじゃん。何か喋ってよ。」

「……。」

「ウザっ!」

「もういいや。行こ!」


イジメの中心となっている三人が、教室から出ていった。

言いたい事はたくさんある。
でも、自分にとってマイナスな事はしない。

私はこの現状から逃げたくて、一番好きな場所、屋上まで走った。
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