氷の上のプリンセス
「ふ〜ん。
ってことは、実莉の片思いなんだ。」
『っっ!!!!?』
なんでバレちゃうの!!?
「わっかりやすいなぁ。
実莉は、容姿端麗の秀才美少女なのに、恋愛経験は小学生並みかぁ、よしよし。」
私が、驚いて目を大きく開き、口を半開きにしてると、
きなこが頭をなでてくる。
完璧バカにされてる。
「でもまぁ、私は実莉のこと応援してるからね♪
いつでも相談にのるからさ!」
『……きなこぉ〜!ありがとう!』
私は、スッゴくスッゴく嬉しくて、珍しく自分からきなこに抱きついた。
「おぅ、おぅ、かわいいやつめ♪」
きなこも抱きついてきて、端から見たらかなり怪しい2人に見受けられたと思う。
でも、周りの視線なんて気にせず、じゃれ合っていた。
その後も、2人で放課後教室に残り、先生が見回りにくるまで恋愛トークに花を咲かせていた。
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