氷の上のプリンセス

先輩の甘い言葉に、恋愛経験ゼロな私は、より一層顔が赤くなる。


きっと、耳まで真っ赤だから、先輩はそれに気づいているに違いない。


「顔…、上げろよ。」


『……先輩の…、イジワル……。』


頑張って上を向いた時、
一瞬先輩と目が合った。


『んっ―!!』


でもそれは、
本当に一瞬で、
気がついた時には、唇に暖かいものが触れていた。


!!!


私、キスされてる!?


先輩の唇がゆっくり離れる……。


「お前…、かわい過ぎだから。」


そう言って、結城先輩はもう一度私を抱きしめた。


ドキドキ…。


私のファーストキス…。


嬉しい……、
けど、先輩は私のことどう思ってる?


私はこんなにも好きなのに……。







< 140 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop