氷の上のプリンセス

「…で、お前の姉さんと一緒にいたって言うのは?」


唐突に先輩は切り出す。


『はい。わけわかんないですよね。
私、お姉ちゃんのマネージャーみたいなことしてたんです。』


先輩が尚も不思議そうにしているのがわかる。


『っていうよりは…振り付けとかコーチみたいなことを…。』


「はっ!!?マジで?
振り付けお前が考えたのか!?」


『はい…、でもお姉ちゃんと相談しながらやったので、私だけと言うわけでは…。
私も、まだ子供なのでちゃんとしたコーチとも相談しあってましたし。』


「……驚いた。」


先輩は興奮したのか、前髪を軽くすくいながら困惑した表情をしている。


そうだよね。


私が人前に立つのがあんまり得意じゃないから、表立って、私が振り付けしたりしているこては内緒にしてたし。









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