氷の上のプリンセス
「だってさぁ、特Aってがり勉ばっかりじゃん。
勉強命!って感じでさぁ。
中等部の時も、周りはみんな敵みたいな感じで、とりあえずは話すけど、誰も変な壁作ってて、深入りしないんだよ。
高校生らしいガールズトークなんて無いに等しいんじゃない?
この空気じゃ。」
周りを見渡すと、みんなそれぞれの席について参考書らしき物を読んだりしている。
ダサいとか言うんじゃなくて、なんか元気がないというか、無関心というか…。
たしかに、キャーキャー騒いでるうちらは若干浮いてるかも…。
「その点、実莉はぼーっとしてる感じでほのぼのしてるし、話しやすいし、美人だし!」
ん!?
なんか、誉められてるようなけなされてるような…。
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