氷の上のプリンセス

「だってさぁ、特Aってがり勉ばっかりじゃん。
勉強命!って感じでさぁ。
中等部の時も、周りはみんな敵みたいな感じで、とりあえずは話すけど、誰も変な壁作ってて、深入りしないんだよ。

高校生らしいガールズトークなんて無いに等しいんじゃない?
この空気じゃ。」


周りを見渡すと、みんなそれぞれの席について参考書らしき物を読んだりしている。


ダサいとか言うんじゃなくて、なんか元気がないというか、無関心というか…。


たしかに、キャーキャー騒いでるうちらは若干浮いてるかも…。


「その点、実莉はぼーっとしてる感じでほのぼのしてるし、話しやすいし、美人だし!」


ん!?

なんか、誉められてるようなけなされてるような…。






< 22 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop