氷の上のプリンセス
「ここと比べたら、スポーツ科なんてサイコーじゃん?
イケメンだらけだもん。」
『そうなの?』
「おっ!!イケメンに食いついてきたねぇ〜♪」
『別に、食いついてなんかないもん!
ただ、スポーツ科ってどんなとこかなぁ〜って疑問に思っただけで…。』
「はいはい、
そう言うことにしてあげましょ。」
と、また私の肩を叩きながら言ったきなこは、ワザと不機嫌な顔をした私をなだめる。
「スポーツ科のイケメンの中でも、一番人気あるのがフィギュアスケート部の結城先輩でさぁ。
毎年、マネージャーの入部希望者が凄いんだって。
まっ、特Aのうちらには関係ないけどさっ。」
『えっ!何で?
私、入部しようと思ってるんだけど。』
「はぁ〜!?
実莉ぃ!うちら、特進Aクラスだよ!
知らないの?
特Aは、週1でテストあるし、
期末(テスト)で1教科でも学年平均を下回ったら、山のような課題と夜中までみっちりの補講受けなきゃなんないんだよ!!」
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