氷の上のプリンセス
雨降る夜
―――――――――――
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―――――
――
3年前の冬――……。
全日本選手権大会で優勝してから、オリンピックまで1ヶ月をきっていた頃、
お姉ちゃんはリフレッシュするために実家に帰省していた。
お姉ちゃんの学校には、ちょくちょく出かけてはいたけど、ここ最近は世界選手権とかの海外遠征が続いていて、会うのは久しぶりだった。
私は、うれしくてわがままを言い、昔から近所にある小さなスケート場へお姉ちゃんを連れ出した。
思う存分滑って、私たちはスケート場を出る。
『うっわ、まだ雨降ってるよ!』
「実莉ぃ、あんた集中すると何時間でもリンクに留まっちゃう癖直しなさいよぉ。」
『だって、プログラム考えながら滑ると、超たのしいんだもん。』
「何が、“超”よ。
生意気に、まったくぅ。」
笑いながら、お姉ちゃんにこずかれ時計を見ると7時を過ぎていた。
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3年前の冬――……。
全日本選手権大会で優勝してから、オリンピックまで1ヶ月をきっていた頃、
お姉ちゃんはリフレッシュするために実家に帰省していた。
お姉ちゃんの学校には、ちょくちょく出かけてはいたけど、ここ最近は世界選手権とかの海外遠征が続いていて、会うのは久しぶりだった。
私は、うれしくてわがままを言い、昔から近所にある小さなスケート場へお姉ちゃんを連れ出した。
思う存分滑って、私たちはスケート場を出る。
『うっわ、まだ雨降ってるよ!』
「実莉ぃ、あんた集中すると何時間でもリンクに留まっちゃう癖直しなさいよぉ。」
『だって、プログラム考えながら滑ると、超たのしいんだもん。』
「何が、“超”よ。
生意気に、まったくぅ。」
笑いながら、お姉ちゃんにこずかれ時計を見ると7時を過ぎていた。
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