氷の上のプリンセス
本物の気持ち
なんだかんだで、食堂で長居をしてしまった私たちは、
言いたいだけ言ってストレス解消をし、別れた。
私は、なんとなくこのまま寮の自分の部屋に戻る気になれずにいた。
行きたいなぁ…。
気がつくと、
足は、深く考えることなく勝手にリンクに傾いて行っていた。
だいぶ、池ちゃんといたから、もう9時回ってるわぁ。
でも、考えたら昨日会ったばかりなのに、こんなに盛り上がって話せるなんて、私たちは気が合うんだろうな。
そんなことを思って、顔を上げると、リンクが見えてきた。
もしかしたらと思っていたけど、やっぱり電気が付いている。
いるかもしれない。
私は知っている。
まだ、出会って間もないけれど、あの人が、誰よりも練習をして頑張っていることを。
私が、ちょっと期待を込めてリンクに入ろうとしたら、私が開ける前に、ドアが勝手に開いた。
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