氷の上のプリンセス

顔を上げると、私の視界には、真君がオーバーリアクションで笑っている姿が目に入ってきた。


「実莉、超かわいいな!あははははは!」


今度は、私の肩をポンポン叩きながら笑ってる。

私、何かおかしなこと言った!?


ってゆうか、どさくさにまぎれて、かわいいって言われたもんだから、恥ずかしくなって顔が赤くなってしまった。


「あっ、顔赤くなってる!!
実莉ってさぁ、美少女なくせに、素直で性格かわいいよなぁ♪

俺、ヤバいかも♪」


『べ、別に私、美少女でもないし、かわいくもないから!』


面と向かって、かわいいだのなんだのって言われたら、誰だって恥ずかしくなるよ…。


それに真君って、軽いけどそれなりにカッコいいし…。


「そんな、鈍感なとこもかわいい♪

やっぱり、どっか学校の敷地内出て遊びに行こっか!」


そう言って、私の方を強引に引き寄せてきた。


うわぁ…、


ちょっと…やだ…。


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