氷の上のプリンセス

『あの、やっぱり帰ります。
時間も時間だから…。』

「そんなに、警戒しなくても大丈夫だよ(笑)
俺だって、ちゃんと段階踏むって♪」


段階って何のっ?


私が首を傾げながら、真君の方を見ると、
真君は、


「卑怯だ!!
無意識なのか!?
今、俺絶対にキュンキュンビームにやられた!!」

と、わけわかんないことを言ってきた。


私が、真君に掴まれた肩を外し、離れようとする。


だけど、真君はそれに気づいて、更にガシッと掴み、リンクから逆方向に私を向かせ、歩こうとした。


『ぃたっっ!』


「おいっ!真!」


小さく私が声を出した時、聞き覚えのある声が聞こえてきた。


慌てて、後ろを振り返る私。



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