氷の上のプリンセス
『良かった!
お互い載ってるね♪』
「何すっとぼけたこと言ってんのよっ!
あんたの1位にもビックリしたけど、一番下見てみなさいよ!!」
未だに手放してくれない腕を何度もピンピンしてくる。
そんなに引っ張ったら、袖伸びちゃうよ…。
言われた通り、用紙の一番下を見てみる。
“有坂実莉は、至急、生徒指導室へ来るように”
え゛!?
私、何か悪いことしたっけ!?
『指導室って!?
何指導されるの、私!』
「知らないわよ!
なんで成績トップのくせに呼び出しされてんのよっ!?」
『さぁ……。
身に覚えは…ないと思うんだけど…。』
「早く行った方がいいんじゃない?」
『え゛〜、お昼ご飯…。』
「うるさいっ!
早く、行きなさい!
そして私に報告しなさい!」
きなこに報告する必要性は…?
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