氷の上のプリンセス

きなこに、いつものようにバシバシ叩かれて、仕方なく教えてもらった生徒指導室とやらを目指す。


叩かれた背中が痛い…。

きなこってば、手加減無しなんだから。



生徒指導室は、3年生の方の校舎にある。


1年生と2年生の校舎は食堂の3年生の間にあるので、さっきの通りを戻ることになる。


指導室に行く私は、食堂へ向かう生徒と逆方向になり、少し浮いていた。


気になるのは、周りの視線。


何か、私のことを見てはコソコソと話す。


特に、男子。


私は、顔に何かついてるんじゃないかと思って、右手で顔を軽くさすってみる。


何もついてない。


もしかして、ペンの跡とかかなぁ?


鏡どこかにないかな…。





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