氷の上のプリンセス
土日も部活は休みなくあって、
池ちゃんと私はいつもより長い時間の部活動に慣れてない為、
終わった時には、さすがにぐったりだった。
「実莉ちゃ〜ん…。
疲れたよぉ〜(泣)」
私たちは、部活が終わってリンクの周りの掃除中。
休憩場所の椅子に倒れるように座った池ちゃんの顔は、一目で疲労感を思わせるものだった。
『いつもより長かったし、やることいっぱいだったもんね。』
そう言って私も椅子に腰掛ける。
「実莉ちゃんてば、全然疲れた顔してないよ〜。
仕事も完璧だし、先輩たちにも頼りにされちゃってるし。」
確かに、昨日から先輩たちは、話しかけてくれるようになった。
でも、それは池ちゃんも同じこと。
『池ちゃんだって、先輩たちにいろいろ頼まれてたじゃん。』
「実莉ちゃんとは比べものにならないくらいだよ〜。
そういえば、実莉ちゃん学力テスト1位だったね!!
スゴいな〜。あんな難しかったのに。
ありえないんだけど。」
池ちゃんは、ほうきを揺らしながら、ふてくされたように言った。
『学力テスト、成績落とせないから気が抜けないんだよ。』
ゆきちゃんと約束したのは、次の学力テストからだけど。
「えっ!?何それ?
成績落とすとヤバいの!?」
私は、例の条件を池ちゃんに説明する。
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