氷の上のプリンセス
何よりも優先するものは変わらない。
スケートに悪影響になるものは、俺には必要ない。
……しばらく、実莉と関わるのはやめよう。
そう心に決めた時だった。
土曜日の部活が終わって、一旦は寮の自分の部屋に戻った。
夕方だったため、面白そうなテレビもやってないし。
食事をするには、ちょっと早い。
夕食まで少し時間が空いた。
暇だし、滑りに行ってくるか…。
再び、携帯とタオル、寮カギだけを持ってリンクに戻った。
入り口に着くと、まだ鍵が開いていた。
誰か、まだ練習しているんだろうか?
俺は、更衣室で簡単に着替えをし、スケート靴を持ってリンクへと向かった。
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