氷の上のプリンセス

何よりも優先するものは変わらない。


スケートに悪影響になるものは、俺には必要ない。



……しばらく、実莉と関わるのはやめよう。





そう心に決めた時だった。




土曜日の部活が終わって、一旦は寮の自分の部屋に戻った。


夕方だったため、面白そうなテレビもやってないし。


食事をするには、ちょっと早い。


夕食まで少し時間が空いた。


暇だし、滑りに行ってくるか…。


再び、携帯とタオル、寮カギだけを持ってリンクに戻った。







入り口に着くと、まだ鍵が開いていた。


誰か、まだ練習しているんだろうか?


俺は、更衣室で簡単に着替えをし、スケート靴を持ってリンクへと向かった。




< 87 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop