氷の上のプリンセス

「今日、夜どっか出かけない?」


「土曜の部活の後、遊びに行こーぜ♪」

入部してから、時間があくたびに話しかけてくる真君。


その他の男子のスケーターの人たちも言ってくるけど、真君は本当に多い。


私は慌ただしくしてるけど、無視するわけにもいかないし…。


正直面倒くさい時もあり、少し困っている。


たまに、重たい物を持ってくれたりするんだけど、
一回、それをみてた2年生の女の先輩に、

「なんでマネージャーの仕事をやらせてるのよっ!」


って叱られた。


先輩の言ってることは正しいし、もっともだと思う。


もっとしっかりしなきゃ。


それからは手伝ってもらうのは丁重にお断りしている。


だから、今回も手伝ってほしくなくて、


「私一人で大丈夫です。
お店まで近いですし。」



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