うちゅうじん。[隊長………もんじゃのだし]
ミツバチの伝令が、四国一帯を飛び交っている頃、九州は阿蘇のふもと一帯では、思いもよらない事態が起きている。
スパオオの意外な進化である。
スパオオである為にミツバチのローヤルゼリーを必要としていたのだが、本来 雑食性のスズメバチがスパオオになったことにより、肉食系へと変化した。
当初、ローヤルゼリーを与えられることでスパオオになっていたオオスズメバチ。
スパオオとしての代重ねで、最初からスパオオの能力を持つことになったためである。
と同時に、代を重ねているうちに、ローヤルゼリーは強化促進剤になっていたのだ。
しかも、本来から雑食性ではあるが、肉食性が強まってより狂暴化してしまった。
ここまで言えば、説明するまでもない。
スパオオが爆発的に増殖した場合、日本の生態系に致命的なダメージを与えることになってしまうのだ。