うちゅうじん。[隊長………もんじゃのだし]
その噂の、山口の達也なのだが、ちゃんと策を立てて行動している。
ある意味、偵察隊の思いは通じていた。
徳島までとは言わないものの、これでもかっ、とばかりに厳戒態勢を取っていたのであります。
下関に。
そうなんです。
九州北部の陥落の報告は、逃げて来たミツバチから、いち早く達也のところに入っていました。
当然その流れで、距離の短い関門橋を渡ってくるものと、達也は思ったのです。
福岡に攻め込んだスパオオが、土地の占領を目的としていたならば。
現実には、まだ時期尚早と思われた侵攻が始まったのは、こんなことがきっかけだったのです。
次ページに、その秘密?