うちゅうじん。[隊長………もんじゃのだし]
その日、付近の異常に気づいたのは、一人の少年だった。
学校の通学路を横切るミツバチの群れ。
学校までの5分ほどの間に5回。
皆、海の方に。
その頃、海岸沿いに暮らしている主婦が、ゴミ出しの帰りにミツバチ達の群れに遭遇。
ビックリし過ぎて、ちょっと失禁。
慌てて帰ってきた主婦
○ラ・○ーティーしていて良かったわ(笑)
しかし、この主婦がお昼すぎに夕食の買い物に出かけたくても、出かけられないほど付近一帯がミツバチ達の群れに、覆われていることに腹を立て、消防署に電話をかけたのである。
同様の電話が、消防署を始め、警察署や市役所、県庁に至るまでゴマンとかかっていたのであります。
午後6時、県庁からの要請で消防署が行動開始。
6時30分
消防車による放水開始。
7時25分
ミツバチの群れは、一時解散。
しかし放水の届かない距離で、ミツバチ達は警戒態勢の帯を解いていなかったのである。
人間に迷惑をかけないように、上空を移動して、さらにローテーション方式の交代制にする。
これで、餌の確保が出来る限り、長期の防衛線が張れる。
そんな四国のミツバチ達であったが、放水のどさくさの間に、スパオオの一団が遠くを通り過ぎたことに気づいた者はなかった。
そのためにこのあと瀬戸内海までの道案内をしてしまうことになるのである。