うちゅうじん。[隊長………もんじゃのだし]
スパオオが日本海側を侵攻してくることは、想定出来ていた。
しかし、気づくのが遅過ぎたようだ。
瀬戸内海から、四国南部までスパオオを追ってしまったミツバチの集団は、日本海側には戻りきれずに、巣を守ろうとして屍になった者達の、変わり果てた姿に茫然とするばかりであった。
しかし、そんなミツバチ達にもかすかに希望はある。
京都以南のミツバチ達である。
瀬戸内海からの一件に、連合本部からの指示で、これまで絡んでいなかった者達が、支援の名乗りを上げたのである。
無論、我が身に降りかかった火の粉だからであるが………
いずれにせよ、関西圏はミツバチ達も、スパオオの阻止に本気のようです。