うちゅうじん。[隊長………もんじゃのだし]
「みなさ~ん!スパオオが来ました~!それでは、よろしくお願いしま~す!」
朝方は緊張していたものの、スパオオの姿を見るやいなや、スイッチオンのパシり1号である。
先程、数百くらいと書いたが、八百ほどの数である。
ジェネシスが一万とか二万とか言っていたけど、得てしてボスというものは実状を把握していないものである。
「予定通り、伝令を出せ。ミツバチのみなさんは地面へ散開!部長と主任!隊長にいい報告をしましょう!それでは、パシり1号、行きま~す!」
先頭に立って、飛び出してゆくパシり1号。
部長と主任もそれに続く。
隊長のようなパワーとスピードはないものの、確実にスパオオの細い首筋をとらえている。
気絶状態で地面に落ちてくるスパオオに対して、待ち受けているミツバチ達がトドメを刺す。
簡単なようだが、これは隊長以下「うちゅうじん。」の身体能力ありきの作戦で、一般的にはあり得ないのである。
関門橋、山口側で戦闘は始まった。