うちゅうじん。[隊長………もんじゃのだし]







愛媛でスパオオを待ち受けているのは、パシり3号である。


佐田岬半島先端
大分からは最も近い場所は、スパオオも目を付けていると判断した。




律儀なこの男は、ミツバチ達に苦労をかけたくないと、社員(課長と工場長)に、一撃必殺を命じている。


ミツバチ達の命を無駄にしたくないのだ。


もちろん、本来ならスパオオも倒したくはない。


しかし今回の事情では、そうもいかない。


苦しませないように、一撃で決める。


追い討ちをかけるミツバチが少なくて済む。


戦術や行動について、昨夜から念入りに打ち合わせをしてきた。

「大丈夫だ、ちゃんと出来る!」
パシり3号の心の中に、闘志の火が灯ったその時、海の方から黒い点が大きくなってくるのが見えてきた。



スパオオとの戦闘が、ここでも始まるのである。










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