うちゅうじん。[隊長………もんじゃのだし]









報道ステーションに学者先生が飛び込んでくる。


「ディレクターから電話で、ここに行けと……。西日本が危ないって…!?あっ!その映像はっ?始まったかっ!ローカル局へ電話してくれ!外に出るなと、蜂に近づけてはいけない!今の彼等は非常に危険なんだ!」






5分後、西日本ローカル局でテロップが流れる。



『緊急情報。県内、〇〇〇で蜂の群が発生。近隣の住民は建物から出ないで下さい。蜂の群に近づかないで下さい。大変危険です。繰り返しお伝えします。………』




報道ステーションにも緊張状態が発生していた。


そんな時、また電話が鳴る。



「ADの佐々木裕子です!愛媛のデッカ高原にいます!はっ、蜂が凄いですっ!車から出らんないんですっ!あのハエを探したいのにっ!望遠鏡っていくらするんですかぁ~?」



緊迫感と間の抜けた、意味不な電話であった。



が、しかし、bat。

その「ハエ」に食いついていた者がいる。

目本テレビ、日曜の夜8時から放送の『世界の果てまで、行ってQぉい!』のプロデューサーとディレクターであった。
つい昨日、裕子ちゃんから電話があり「ノモトさんが月面でぶつかった、小さな戦闘機を見た。」という連絡があったのである。

あの時、一時的に話題になった「ハエのような戦闘機のような変な物体。」が、もしこの日本にいるなら、スクープ中のスクープである。


やにわに持ち上がった「ハエ」騒動。



スパオオとミツバチの戦いは、佳境を迎えているというのに、どっちの方向に向いてゆくのか!!










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