うちゅうじん。[隊長………もんじゃのだし]
話がやや戻るが、関門橋の戦いが始まった頃、隊長が山口に入っていた。
もちろん目指すのは関門橋である。
ここは間違いなくスパオオが来ると予想出来るからだ。
ミツバチの伝令に出会うという、ありがちなシーンはなく、関門橋は近づく。
しかし関門橋より先に、蜂の塊が見えてきたのであります。
「パシり1号が押されている?橋から、結構移動しているなぁ~(笑)」
(笑)って………
笑っている場合じゃないでしょうが!
「少し手を貸すとするかぁ~。」
塊を少し離れた所から全体を確認したあと、隊長は塊の中に飛び込んでいく。
パシり隊や社員とは、スピードとパワーの違いを見せつけるように、スパオオを落としてゆく。
「はっ!たっ、隊長!」
パシり1号が、隊長の参戦に気付いた。
「隊長!来てくれたんですかぁ~!」
「うん!お前に頼みがあってなぁ~!」
「この状況で何の話ですかっ?」
「うん!ヤツらのボスの所に行く!お前もこい!」
そう、隊長が考えたこの戦いの終末。
スパオオのボスとけりをつける。
話し合いが望ましいが、そうならない場合は力でねじ伏せるしかない。
力勝負なら、負ける気はしないが、そう簡単にボスとやり合えるとは思えない。
そこで隊長の優れた部下、パシり隊の協力が必要なのである。