うちゅうじん。[隊長………もんじゃのだし]
パシり1号に、一通り自分の考えを伝えた隊長は、やにわにその場を離れた。
スパオオのリーダーを探すためである。
そしてそれは、すぐに見つかった。
「お前さん、ここのリーダーか?」
スパオオのリーダーと思われる者の、頭にしがみついた隊長。
「ジェネシスの居所が知りたいんだ。教えてくれ。」
「いかにも俺がリーダーだが、ボスの居所を教える部下はいないだろ!」
「そうだな。じゃあこうするか(笑)」
パキッ!
「グアッ!貴様、何しやがった!」
「もう~、わかってるくせに~。」
隊長はリーダーの背中に移動すると、羽根の根元に蹴りを一発!
見事に羽根をへし折ったのである。
「一枚だから大丈夫。教えてくれる?」
「くっ…、これしき!」
リーダーは、突如として不規則な飛び方で、隊長を振り落とそうとした。
「往生際が悪いな!これでどうだ?」
パキッ!
「グアァッ!畜生!」
「あのね、バランスがいいようにしてあげたから大丈夫!今ならね!」
さっき折った羽根の、対になった羽根を折った隊長。
「ミツバチにやられるのは嫌だろ?」
「阿蘇のふもとだっ!それしか知らん!」
「ありがとう!」
隊長は一言を残し、その場を去った。
リーダーもその場から逃げた。
その後のリーダーの所在はわからない。