うちゅうじん。[隊長………もんじゃのだし]







かなり細くなって、山道と言うより獣道と言う表現が似合うと思われる道に入った時、スパオオは左側の藪の中へ入っていった。



「そこかっ?」



当然、注意をしながらあとを追う。


藪の向こうに超大木が見えた。

大木には超大型のスパオオの巣と思われる、木の幹のような色あいの、鱗模様の玉のような物が張り付いているのだ。

見たところ、初めはぶら下がっていたものらしいが、巨大になり過ぎたために、幹の方に貼り付けたらしい。


普通のスズメバチなら、30センチから50センチほどだが、その巣は3メートルはありそうだ。




ちょっとびっくりして、目の前の草はに降りた隊長。






「えげつなー!これはやり過ぎだろ~!権力者って怖いなぁ~(笑)」


「隊長?ちょっとビビってます?」


「冗談じゃね~(笑)俺達はアレよりもデカい、人間の公衆便所ってところに住んでいるんだぜ!あんなんごときでビビってられるかよっ!
さて、パシり隊の諸君!ここからが本番だぜっ!
で、ジェネシスはどこだっ? 」


「隊長……バカですか?バカなんですか?」


「そうですよっ!初めて見るのに、僕等にわかるわけがないでしょう!」




「そうだなっ!俺がわからんのに、お前達にわかるわけがない!
しかし、それまた困ったもんだなぁ~(笑)
入り口には、張り番もいやがるし………
どうせ一か八かで来たんだ、この際最後まで一か八かでやってみるかっ!」


「た、隊長!しゃべっている間に、張り番に見つかったらしいんですけど!」


「早く教えろよっ!いいか諸君!全速力で俺に続けっ!
いくぞっ!」










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