うちゅうじん。[隊長………もんじゃのだし]









「終わった………
どうにか終わったな………」






隊長達がスパオオの本拠地で暴れている頃、各地で起こっていた戦闘は終わりを迎えていた。




山口 関門橋から、最終的には4キロほど移動されてしまったものの、逃げもせず立ち向かってくるスパオオを、落としまくって3時間、ここの戦闘は終わった。



隊長の命令で、九州に逃げるものは追わず、南紀に向かうものを阻止することに徹して、ここを守り切った。



普段はハードな仕事に縁のない社員達。
しかし本来、能力的にはうちゅうじん。。


やればやれるという、今さらかよ!ってゆうツッコミが入る自信が胸の奥で生まれたのであった。





ミツバチ達の犠牲者(スパオオが弱っていても、10~15匹のミツバチで囲む必要があり、体温の上昇により数匹が生命を失う。)も、予想以上に少なく、まずは成功と思っていい結果であった。





しばしの休憩と、ミツバチ達の最終的な集計を済ませて、社員達とサポート隊のミツバチ達は、南紀白浜へと帰路につくのであった。







と、その周辺で同じく別の場所に向かう、人間達がいる。

目本テレビと山口放送の取材班である。

あのディレクターの指示通りに、スパオオとミツバチの抗争を追っていたのだが、今回はさらにハエというスクープもあり、取材班も志気が高まったのであった。




愛媛では、トイレに駆け込む裕子ちゃんの姿が。

そうなのだ。

蜂達の塊の中に、車ごと巻き込まれてしまった彼女は、4時間以上車から出られなかったのであった。

そのわりに、お菓子とジュースは車の中でたいらげているのである。

いい神経である(笑)









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