うちゅうじん。[隊長………もんじゃのだし]






月日が流れ11月も半ば今 久美子は皆に見守られながら、息を引き取った。


徳之島の敗戦後、久美子の中の葛藤はどれだけの物だったのだろうか……


スパオオの支配の中、大島で連合を守るために蜂生を捧げた久美子を、「敗戦の将」と呼ぶ者はいない。

現に今、明るく振る舞った久美子のおかげで、連合の若い衆は元気いっぱいに暮らしている。




いずれ、この中からスパオオに立ち向かってゆく者達が生まれ育つことだろう。

今はそれを期待せずにはいられないところだ。






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