うちゅうじん。[隊長………もんじゃのだし]





実際、奄美ミツバチ連合はスパオオの支配の下ではあったが、少しづつ元気を取り戻しつつあった。

紛れも無く、久美子の努力の結果であろう。





※作者注

忘れてた訳ではないがタイミング的にここで久美子の出生の疑問について話そう。


梅方の二度目の子供に当たる彼女は、幼虫を育てる育児係の手違いから生まれた。

幼虫期に、ローヤルゼリーを与えられた幼虫がメスとなり、女王として成虫となる。

新米の育児係が、ある日女王として育てていた幼虫のそばで育っていた久美子に、ローヤルゼリーを間違えて与えてしまったのだ。

与え方が少ないことで女王のような体格(通常、働き蜂の倍ほどある)にはならず、お尻が少し大きいだけであった。

しかし、確実にメスであり容姿淡麗であった彼女は、成虫になってすぐ梅方の手により、別格の扱いを受けるようになったのだ。

梅方の側近に「お嬢」と呼ばれ、関わる者達から「やん久美」と呼ばれる時代のヒロインは、こうして誕生したのであった。





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