【完】絶対引力
「エンジェルロード行きたいの。今日の干潮ちょうど今なんだって。」
有名なデートスポット。
干潮のときだけ現れる道の真ん中をカップルが手を繋いで歩くと将来一緒になれるんだって。
「あんなとこ行かなくてもずっと一緒にいる自身あるけど?」
恥ずかしい台詞を正面切って堂々と言われ、顔が熱くなる。
その伊織の顔は自信に満ち溢れている。
「折角来たんだし、観光したいのー!」
照れ隠しにそんな事を言ってみる。
バスから貰ったパンフを見て、本当に綺麗だと思って行きたくなったんだもん。
それに私だってずっと一緒にいる自信ある。
「じゃあ、手繋がなくていいんだ?」
伊織はニヤッとする。