【完】絶対引力
「じゃあ、あたしんち、来る?」
パッとこっちを向いて言った。
「え…?」
涼の実家…?
「あたし、東京で友達出来ないの。お母さんもそれ知ってるから、きっと友達出来たって言ったら喜ぶと思うし、ねっ。」
そんな…。
いいのかな…?
「いいの…?」
「小夜がよければ!」
大歓迎だよ、と涼。
宿泊代も浮くし、涼と一緒に入れるんだ…。
嬉しいかも…。
「じゃあ、お願いします…。」
ペコッと頭を下げた。
「やった。夜もいっぱい話せるね!」
昨日まで初対面だったのに、そんな要素は感じさせない。
涼はすごい話しやすい。