【完】絶対引力
修学旅行の夜のような会話。
涼と話してるのはすごく楽しくて、ずっと一緒にいたいな、と思った。
「ばれちゃったかー。でも、優あたしのことただの親友って思ってるよ。」
再び枕に顔を埋めてそう呟いた。
…そうかな?
そんな感じはしない気がする。
帰り見送ったときも東京での涼の生活気にしてたし。
好きかどうかは本人にしかわからないんだけど。
「そんなこといったら私だって伊織に友達程度しか思ってないと思う。」
「だって、東京に会いに行ったじゃん。小夜のために。」
「本当に私かわからないよ?」