【完】絶対引力
「あっ、伊織じゃん。」
気分が最悪のまま歩いていたら前から声が聞こえた。
そこに立っていたのは優。
と優の友達。
いや、彼女…?
多分学校同じだったと思う。
見覚えがある。
「涼。」
あ、そうそうそれ。
男っぽい名前だって印象があった。
「いや、声に出てるし。」
そう注意されて我に返る。
「ははっ、悪い悪い。」
素直に謝ってんのに目の前には笑いを堪えている優と涼。
俺なんかしたっけ…?