【完】絶対引力


「強引なんだから…。」


「いいんだよ。こうでもしないとあいつらはダメなの。」


俺の方が良く知ってる、と伊織。


確かに、と納得してしまって何も言えなくなった。


「でもさ、もうそこだけど?家…。」


「多分海にいるんじゃねーの?あそこ好きだし…。」


涼の家の近くの公園の中を歩きながらそう呟いた。


「あとさ、伊織って魚のたら好きなの…?」


ずっと気になってたことを聞いてみる。

伊織はどっちかっていうと肉が好きそうだけど…。


「何その情報…。食べれるけど大好物ってわけじゃないけど。」

笑ってるような呆れてるような顔をする。


え~?優がそう言ってたんだけどな…。


「伊織っ!!!」


後ろから伊織の名前を呼ぶ声がして振り向く。





< 90 / 107 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop