【完】絶対引力
「強引なんだから…。」
「いいんだよ。こうでもしないとあいつらはダメなの。」
俺の方が良く知ってる、と伊織。
確かに、と納得してしまって何も言えなくなった。
「でもさ、もうそこだけど?家…。」
「多分海にいるんじゃねーの?あそこ好きだし…。」
涼の家の近くの公園の中を歩きながらそう呟いた。
「あとさ、伊織って魚のたら好きなの…?」
ずっと気になってたことを聞いてみる。
伊織はどっちかっていうと肉が好きそうだけど…。
「何その情報…。食べれるけど大好物ってわけじゃないけど。」
笑ってるような呆れてるような顔をする。
え~?優がそう言ってたんだけどな…。
「伊織っ!!!」
後ろから伊織の名前を呼ぶ声がして振り向く。