【完】絶対引力
「なぁんか、可笑しくって。こんな伊織みたことないから。」
涼はいつの間にか池上から伊織に変わっていて。
仲良くなった証拠かな?
と嬉しくなった。
「俺でさえもこんなアホっぽい伊織しらねー。」
「アホって何だよ。」
ケラケラ笑いながら話す3人の会話を聞いていたら、真相なんてどうでも良くなってきた。
過去はもういっか…。
大切なのはこれからだよね。
「ねーねー、私行きたいとこあるんだけどっ。」
3人の会話に割り込んで話を変える。
その行きたい所はバスにあったパンフを見て綺麗だと思って行きたくなった場所。
「じゃあ、いこっ。どこ行きたいの?」
空はもう赤くなっている。
色々している間にこんな時間になってしまった様。