私の彼はもしかして!?
「ねえ、あの女の子…もしかして好み?」
今日は二人でショッピング。
またカップルを見てる彼の耳元でささやいてみた。
雄大は………むせた。
げほげほとコーヒーを気管から追い出そうとしている雄大に構わず、詰め寄る。
「ねえ、どうなの?」
「いっ、いきなりなに言うんだよ。しかも耳元で…こほっ。あ~びびった…」
そう言って涙を指でぬぐったものの、あたしの蛇顔負けの冷た~い視線に、雄大は動きが止まった。
「ないない。お前とあの人全然タイプ違うだろ?俺、お前みたいなのがど真ん中だし」
……何さ。ちょっと嬉しいけどさ。
蛇女、無言のプレッシャー、少し弱まる。