私の彼はもしかして!?







「ねえ、あの女の子…もしかして好み?」





今日は二人でショッピング。

またカップルを見てる彼の耳元でささやいてみた。






雄大は………むせた。





げほげほとコーヒーを気管から追い出そうとしている雄大に構わず、詰め寄る。



「ねえ、どうなの?」


「いっ、いきなりなに言うんだよ。しかも耳元で…こほっ。あ~びびった…」



そう言って涙を指でぬぐったものの、あたしの蛇顔負けの冷た~い視線に、雄大は動きが止まった。


「ないない。お前とあの人全然タイプ違うだろ?俺、お前みたいなのがど真ん中だし」




……何さ。ちょっと嬉しいけどさ。




蛇女、無言のプレッシャー、少し弱まる。



< 7 / 34 >

この作品をシェア

pagetop