ロデオ・カルテット─シールドロック─鳥籠編
彼は、DMを壊すついでに部下を迎えに来たと言っていた。
部下さえ居なければ、別の方法でDMを破壊するとも口にしていた。
クルルの脳裏には、一息に戦滅の文字が閃く。
その上に、妹に似たDMの存在が頭を離れなかった。
クルルが妹ルミアと離ればなれになったのは、三年前だ。
両親が離婚し、ルミアが母親に引き取られ、その後行方不明になった。
クルルは、父親の目を盗み家出をし、妹と母親の行方を追いやっと、神官領域まで辿り着いたのである。
だが、着いてみれば戦争という事態に巻き込まれ、ルミアの生存は愚か所在もわからない有り様だった。
それでも諦めずにあちこち聞き周り、やっとの思いであの陣地に居ることを知ったのである。
それなのにだ。
見つけたのは妹似の化け物と、信じられない速度で動き、再生する未知の生命物だけである。
クルルは、苦々しく唇を噛みしめ彼の背中を追うだけだった。
(母さん、ルミアどこだよ)
祈りながらも、心のどこかで居なければ良いと願うクルルがいた。
それは、彼の行動を見れば自ずと危機感は備わる。
彼は無表情のまま、扉を蹴り上げ部屋へ進んだ。
部下さえ居なければ、別の方法でDMを破壊するとも口にしていた。
クルルの脳裏には、一息に戦滅の文字が閃く。
その上に、妹に似たDMの存在が頭を離れなかった。
クルルが妹ルミアと離ればなれになったのは、三年前だ。
両親が離婚し、ルミアが母親に引き取られ、その後行方不明になった。
クルルは、父親の目を盗み家出をし、妹と母親の行方を追いやっと、神官領域まで辿り着いたのである。
だが、着いてみれば戦争という事態に巻き込まれ、ルミアの生存は愚か所在もわからない有り様だった。
それでも諦めずにあちこち聞き周り、やっとの思いであの陣地に居ることを知ったのである。
それなのにだ。
見つけたのは妹似の化け物と、信じられない速度で動き、再生する未知の生命物だけである。
クルルは、苦々しく唇を噛みしめ彼の背中を追うだけだった。
(母さん、ルミアどこだよ)
祈りながらも、心のどこかで居なければ良いと願うクルルがいた。
それは、彼の行動を見れば自ずと危機感は備わる。
彼は無表情のまま、扉を蹴り上げ部屋へ進んだ。