ロデオ・カルテット─シールドロック─鳥籠編
純真無垢な声の中に、不信を感じた瞳が揺れる。
リンメイは、生きてはいるが息をしているだけの、政府の眼鏡人間に目線を向けて唾を飲み込む。
「ねえ、お母さん、私、お母さんの子供じゃないの?」
言葉を返すことも出来ずに、固まるリンメイにラミアは顔を歪めた。
「欠陥品って、どうしてお父さんと一緒のこと言うの?」
空間に歪みを入れるように、無数の刃が壁や箱を盛大に切りつけた。
「完成品なら兄弟を止めることです」
反射的にリンメイが冷たく命を飛ばした。此処で、ラミアを怒らせても勝ち目は無いことを良く知っているのである。
「答えてよ、お母さん」
理解する頭を捨てたのか、母親であるリンメイの声が届いてなかったのか、ラミアがリンメイに襲いかかった。
銀雨がラミアの腹に体当たり、紙一重でリンメイの腹部が抉られるのを防ぐ。
「私の、私の言うことを理解しない人形が、完成品なわけがない……そうでしょう、ラミア」
リンメイは、狂わされたラミアに対して口を開く。
「核に関するデータは、読ませてもらってるわ。
私でも操作ができるんですもの、貴女はとんだ失敗作ね」
リンメイは、生きてはいるが息をしているだけの、政府の眼鏡人間に目線を向けて唾を飲み込む。
「ねえ、お母さん、私、お母さんの子供じゃないの?」
言葉を返すことも出来ずに、固まるリンメイにラミアは顔を歪めた。
「欠陥品って、どうしてお父さんと一緒のこと言うの?」
空間に歪みを入れるように、無数の刃が壁や箱を盛大に切りつけた。
「完成品なら兄弟を止めることです」
反射的にリンメイが冷たく命を飛ばした。此処で、ラミアを怒らせても勝ち目は無いことを良く知っているのである。
「答えてよ、お母さん」
理解する頭を捨てたのか、母親であるリンメイの声が届いてなかったのか、ラミアがリンメイに襲いかかった。
銀雨がラミアの腹に体当たり、紙一重でリンメイの腹部が抉られるのを防ぐ。
「私の、私の言うことを理解しない人形が、完成品なわけがない……そうでしょう、ラミア」
リンメイは、狂わされたラミアに対して口を開く。
「核に関するデータは、読ませてもらってるわ。
私でも操作ができるんですもの、貴女はとんだ失敗作ね」