ロデオ・カルテット─シールドロック─鳥籠編
「でも、操ることは、できた分けです、あのシスターさんなら、きっと止められると、そう、思うんです」
彼に捕まり、苦しげな表情で言うスピカの眼前で、ラミアの狂った叫びが上がる。
「どうでもいい、まず、あの娘だろ」
スピカの手を振り払い、舌打ちをした彼は直ぐ様、リンメイに最期の一撃を喰らわせようとしたラミアを羽交い締めにする。
「暴れるな、女を殺されるのは困るらしい」
「うるさい、離せっ。
いらないといったのはお母さんだ。
私だって、いらない、だから、同じことしようとしてるだけじゃないか」
「周りが止まったら、存分にやればいい、そうだろ」
遠まわしな、一時期手を組まないかと言う申し出に、ラミアは疑うような目線を彼に向けた。
「周りが止まらないときは、お前が死ぬんだ。
死にたくないだろ」
彼は、平坦な口調で、まだ涙を流せる人形に言い放つ。
「は、はは、あの、パスを知ってるのは、長官だけよ。
あの薬の効き目が切れるかなんて分かって私には、わからない」
それに対して、リンメイの震えた口調が言う。
ラミアの攻撃に、腕を折られたか、右腕をだらんと垂らして、痛みに表情が歪ませる。
彼に捕まり、苦しげな表情で言うスピカの眼前で、ラミアの狂った叫びが上がる。
「どうでもいい、まず、あの娘だろ」
スピカの手を振り払い、舌打ちをした彼は直ぐ様、リンメイに最期の一撃を喰らわせようとしたラミアを羽交い締めにする。
「暴れるな、女を殺されるのは困るらしい」
「うるさい、離せっ。
いらないといったのはお母さんだ。
私だって、いらない、だから、同じことしようとしてるだけじゃないか」
「周りが止まったら、存分にやればいい、そうだろ」
遠まわしな、一時期手を組まないかと言う申し出に、ラミアは疑うような目線を彼に向けた。
「周りが止まらないときは、お前が死ぬんだ。
死にたくないだろ」
彼は、平坦な口調で、まだ涙を流せる人形に言い放つ。
「は、はは、あの、パスを知ってるのは、長官だけよ。
あの薬の効き目が切れるかなんて分かって私には、わからない」
それに対して、リンメイの震えた口調が言う。
ラミアの攻撃に、腕を折られたか、右腕をだらんと垂らして、痛みに表情が歪ませる。